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美容室・サロン開業サポート

美容室・サロン開業サポート|元美容師の税理士が開業と資金繰りを支援

勤務美容師として経験を積み、指名のお客様も増えてきた。面貸しや業務委託で、半分独立のような働き方も経験した。次はいよいよ自分のサロン。そう考え始めた方に、まずお伝えしたいことがあります。

開業を決めた瞬間から、カットやカラーの技術とはまったく別の仕事が始まります。物件探しと内装、保健所への美容所開設届、開業資金の調達、そして開業後の毎日のお金の管理。技術と接客で選ばれてきた方であっても、この「経営の準備」となると話は別です。

この記事では、開業形態の選び方から資金と融資、会計の立ち上げ、開業後のスタッフ採用や2店舗目以降の出店など、美容室・サロンの開業の全体像を一通り整理します。

plusC会計事務所の代表税理士は、美容師として働いた経験を持ち、美容室・サロンの開業・資金調達・法人化を数多く支援してきました。業界特有の売上構造やお金の動きを踏まえて、つまずきやすい点も含め具体的にお伝えします。

目次

美容室で独立する2つの方法:個人事業主か法人か

美容室の独立方法の比較|個人事業主として開業するか法人を設立するか

独立の方法は大きく2つ、個人事業主として始めるか、法人を設立するかです。

美容室の場合、まず個人事業主で始めるのが基本です。理由は、開業時のお金の使い道にあります。開業の初期は内装や設備への投資と、その借入の返済が中心で、利益はまだ出ていません。
法人化の主なメリットである節税や所得分散は、利益が出てはじめて効いてくるものです。そのため、この段階で法人を設立しても、設立費用や社会保険料の負担だけが先行しがちです。創業融資も、個人事業主のまま問題なく申し込めます。

なお、面貸しや業務委託サロンですでに働いている方は、多くの場合、すでに個人事業主として確定申告をしています。その場合、自分の店を持つことは「ゼロからの開業」ではなく事業の拡大にあたり、新たに必要になるのは美容所の開設届と、店舗取得のための資金計画です。

最初から法人化が視野に入るのは、複数のセット面でスタッフを雇う前提の出店や、早期の多店舗化を見据えている場合です。判断の材料は次の4つです。

迷うなら、個人で開業して店を軌道に乗せ、数字が見えてから法人化する流れが堅実です(法人化のタイミングは後半で詳しく扱います)。

あなたはどちらのスタイル?1人サロン型か、店舗拡大型か

1人サロン型と店舗拡大型の2つの経営スタイルの違い

開業の形も、その後のお金の判断も、「どんな店にしたいか」で変わります。
美容室・サロンには大きく2つのスタイルがあります。

1人サロン型(プライベートサロン)

セット面1〜2席、予約制で、自分の手でお客様に向き合うスタイルです。売上の上限は自分の稼働時間で決まりますが、人件費がかからず利益率は高くなります。
ただ、所得が増えてくると、税金や社会保険料を含めた「手取り」の面で法人の方が有利になる場合があります。その段階になったら、数字で比較して法人化を検討しましょう。

店舗拡大型

スタッフを雇って席数を増やし、いずれは2店舗目、3店舗目と店を増やしていくスタイルです。売上の上限を自分の稼働時間に縛られずに伸ばせます。
一方で、人件費・採用・教育の負担が増え、経理や労務の管理も本格化します。

どちらが正解ということはありません。ただし、どちらを目指すかで開業時のお金の設計が変わります。1人サロン型なら、開業資金を小さく抑えて利益率を守る設計になります。店舗拡大型なら、採用や出店を見据えた資金計画が必要になり、信用面・体制面から比較的早めの法人化も視野に入ります。plusC会計事務所は、この「どちらで行くか」の整理から一緒にお手伝いします。

開業前に準備すること

美容室の開業前の準備|物件・内装、保健所への美容所開設届、客単価の設計

物件と内装

美容室開業の最大のコストが内装・設備です。居抜き(前の店舗の内装や設備が残った物件)か、スケルトン(内装のない状態の物件)かで金額は大きく変わります。美容室の居抜き物件なら、シャンプー台の配管などをそのまま活かせて内装費を大きく抑えられる場合があります。

ここで大切なのは、内装にかけられる上限を「開業後の運転資金を確保したうえで」決めることです。内装に予算を使い切り、開業直後の家賃や材料費、生活費が苦しくなるのは、美容室開業でもっとも多い失敗パターンです。

美容所の開設届(保健所)

美容室(美容所)の開業には、美容師法に基づく開設届と保健所の検査・確認が必須です。作業面積や照明、消毒設備などの基準があり、内装工事が終わってから指摘を受けると手戻りの費用と時間が大きくなります。物件の設計段階で管轄保健所に事前相談しておくのが安全です(管轄は地域により異なります。三浦市周辺の窓口は三浦市エリアページにまとめています)。

税務署への届出(開業届・青色申告承認申請)

保健所と並んで忘れてはいけないのが、税務署への届出です。必要なのは主に2つです。


個人事業の開業届出書は、税制改正により、開業した年分の確定申告期限までに提出すればよいことになっています。ただし、屋号(店名)の登録や事業用口座の開設、創業融資の手続きで開業届の控えを求められる場面が多いため、実務上は開業後すみやかに提出するのがおすすめです。


青色申告承認申請書は、開業日から2か月以内が提出期限です(1月1日〜1月15日に開業した場合は3月15日まで)。青色申告にすると、最大65万円の特別控除(e-Taxでの申告等の要件を満たす場合)、赤字の3年間繰越し、家族への給与の経費計上といったメリットが受けられます。開業初年度は内装や設備で赤字になることも多く、この赤字を翌年以降の黒字と相殺できる繰越控除は、美容室の開業では特に効果が大きい制度です。

期限を過ぎると、その年は白色申告になり、これらのメリットをまるごと失います。開業届と同時に提出してしまうのが確実です。


なお、面貸しや業務委託ですでに確定申告をしている方は、開業届は提出済みのはずです。屋号や事業内容の変更が必要かだけ確認しましょう。


スタッフを雇う場合は、給与支払事務所等の開設届出書(雇用から1か月以内)と、源泉所得税を年2回払いにできる納期の特例の申請(給与の支給人員が常時10人未満の場合)も併せて提出します。

 

面貸し・業務委託の経験者はインボイスも確認

美容室の売上は一般のお客様(消費者)が中心のため、インボイス(適格請求書)の登録をしなくても、開業直後に不利益が生じる場面は多くありません。ただし、注意が必要なケースが2つあります。

1つ目は、自分の店で面貸しや業務委託のスタイリストと組む場合です。相手に支払う報酬が店側の消費税の計算に影響するため、契約前に相手の登録状況と契約条件を整理しておく必要があります。2つ目は、撮影・ブライダル・企業案件など法人の顧客から売上が見込める場合です。取引先から登録を求められることがあります。

インボイスと消費税の経過措置は年度ごとに見直しが続いており、登録すべきかどうかの損得は開業時期と売上構成で変わります。開業前に個別に試算して判断すべき項目です。

コンセプトと客単価の設計

席数×回転数×客単価で、店の売上の上限はおおよそ決まります。ターゲットとメニュー・価格の設計は、内装より先に固めるべき項目です。開業後に値引きやクーポンで集客すると、売上は立っても利益が残らない構造に陥りがちです。しかも、一度下げた価格を後から戻すのは簡単ではなく、「忙しく働いているのに手元にお金が残らない」状態がそのまま固定されてしまいます。だからこそ、誰に・何を・いくらで提供するかを開業前に固め、値引きに頼らずに客数を見込める状態で開業することが大切です。

開業資金と創業融資

美容室の開業資金の内訳と日本政策金融公庫の創業融資

開業資金は、大きく「設備資金」と「運転資金」に分かれます。日本政策金融公庫の区分に沿って挙げると、次のような使い道があります。

開業資金の内訳

金額の目安:計1,000万円が一つの基準

日本政策金融公庫の美容業向け「創業の手引+」に掲載されている創業計画書の記入例では、内外装工事600万円・セット椅子3台30万円・シャンプー台2台40万円・什器備品100万円・保証金100万円・運転資金130万円で、合計1,000万円とされています。保証金の高い都市部の物件や、席数・内装のグレードによっては1,500万円前後まで膨らむケースもあります。

創業融資の審査は「売上の根拠」だけでは決まらない

1,000万円前後の開業資金を、自己資金だけで用意できる方は多くありません。足りない分は借入でまかなうことになります。ただ、開業前はまだ事業の実績がないため、一般の銀行融資は利用しづらいのが実情です。そこで多くの方が利用するのが、創業者向けの融資制度を持つ日本政策金融公庫の創業融資です。
実績のない開業前の段階で、公庫が融資を判断するポイントは主に次の4点です。

美容師の強みは、1つ目の「実績」を示しやすいことです。勤務時代の個人売上や指名客数の記録は、そのまま売上見込みの根拠(前勤務先から来店が見込める固定客数)にもなります。独立を考え始めた段階から記録を残しておくと、審査で目に見える武器になります。

plusC会計事務所は、事業計画書・資金計画の作成から、公庫や信用金庫への打診、面談への同席まで支援します。美容師として10年勤務した方の開業支援では、自己資金500万円に対して開業資金1,500万円の調達を支援した事例もあります。

融資と併用できる創業者向けの補助金

創業融資と併せて検討したいのが補助金です。代表的なものに小規模事業者持続化補助金〈創業型〉があります。創業前後の小規模事業者が対象で、予約サイト掲載やWebサイト制作、チラシなどの販路開拓費用の一部(補助上限200万円・補助率2/3)が補助されます。

ただし、2つ注意点があります。まず、市区町村等が実施する「特定創業支援等事業」の支援を受けていることが申請要件になるため、開業を思い立った早い段階で自治体の創業支援を確認しておく必要があります。次に、補助金は後払いです。採択されても入金は経費を支払った後になるため、開業資金の当てにはできません。資金計画は融資で組み、補助金は「後から戻ってくる上乗せ」と位置づけるのが安全です。

公募回ごとにスケジュールと要件が変わるため、最新の公募要領はご相談時に一緒に確認します。

開業時に整えておくべき美容室の会計

美容室の会計の3つのポイント|技術売上と店販売上、現金とキャッシュレスの区分

美容室は毎日売上が立つ「日銭商売」です。だからこそ、開業時に記録の型を作っておくと、その後の管理が一気に楽になります。美容室ならではのポイントは3つあります。

技術売上と店販売上を分けて記録する

カット・カラーなどの技術売上と、シャンプー等の店販売上では、利益の構造がまったく違います。分けて記録しておくことで、材料費率や店販の採算が見えるようになり、メニューや仕入れの判断材料になります。

現金とキャッシュレスを区分する

キャッシュレス決済は手数料が引かれたうえで、後日まとめて入金されます。「今日の売上」と「口座に入るお金」の金額とタイミングがずれるため、区分して記録しないと、手元資金の見通しを誤ります。

材料の仕入れと経費の記録

ディーラーからの材料仕入れや光熱費、家賃など、日々の経費は溜めずに記録する習慣を開業と同時に作ります。これを「年末にまとめて1年分」とやろうとすると、まず、レシートを見ても何の支出だったか思い出せません。思い出せない支出は経費に計上できず、その分だけ帳簿上の利益が実際より大きくなり、税金を余計に払うことになります。さらに、確定申告の期限前に1年分の整理を営業と並行してやることになり、深夜の作業が続きます。日々少しずつ記録をつける習慣が必須となります。

ここまでが、開業時に整えておく会計の土台です。ここから先は、店舗集客が軌道に乗った後にやってくるスタッフの採用、2店舗目の出店、そして法人化など、具体的なフェーズをそれぞれ解説します。

開業後のステップ①:スタッフを雇うとき

美容室でスタッフを雇うときの給与計算・社会保険・人件費率の管理

予約が埋まり、1人では回らなくなってきたら、スタッフの採用を考えることでしょう。人を雇うと、お金まわりで変わることが3つあります。

また、業務委託のスタイリストと組む場合は、外注費と給与の区分に注意が必要です。実態が雇用に近いのに外注費として処理していると、税務調査で否認されるリスクがある頻出論点です。

採用は「雇ってから考える」のではなく、雇った場合に利益がいくら残るかを先に数字で確認してから動くのが安全です。

開業後のステップ②:2店舗目・出店

美容室の2店舗目出店の資金計画と管理体制

1店舗目が軌道に乗ると、2店舗目が視野に入ります。ただし出店は、開業時よりも判断の難易度が上がります。

2店舗目のタイミングで法人化を選ぶ方も多く、出店・採用・法人化はセットで設計するのが実務的です。plusC会計事務所は多店舗化を見据えた資金計画・管理体制のご相談にも対応しています。

美容室・サロンの法人化のタイミング

美容室・サロンの法人化を検討する4つのタイミング

美容室の法人化は、次の4つの局面で検討することが多いです。

大切なのは、雰囲気やタイミングの良さで決めず、税額・社会保険料・手取りの変化を数字で比較してから決めることです。plusC会計事務所では開業・法人化シミュレーションで個人事業主を続ける場合と、法人化を比較し、最適な法人化のタイミングをご提案します。

美容室の開業でつまずく人の共通点

美容室の開業でつまずく4つの共通点と防ぎ方

美容室の開業でつまずく原因は、技術や接客ではありません。代表的なのは次の4つです。それぞれ、防ぎ方とあわせて紹介します。

内装にかけすぎて、運転資金が足りなくなる

理想の店づくりに予算を使い切り、開業直後の数か月を乗り切る資金が残らないパターンです。売上が安定する前に資金が尽きると、打てる手がなくなります。防ぐには、内装の予算を決める前に、数か月分の固定費と生活費を運転資金として先に取り分けておくことです。

現金商売のどんぶり勘定

レジのお金と生活費が混ざり、いくら稼いでいくら使ったか分からなくなるパターンです。防ぐには、開業時に事業用の口座とカードを分け、売上とキャッシュレス入金を区分して記録することです。お金の流れが最初から分かれていれば、混同そのものが起きにくくなります。

材料費率・人件費率を把握していない

クーポンや値引きで客数は増えたのに、材料費と人件費を引くと利益がほぼ残っていない、という状態です。数字を見ていないと、これに気づくのは決算のときになります。防ぐには、売上に対する材料費率・人件費率を月ごとに確認する習慣を持つことです。月次で数字を見ていれば、決算を待たずに気づいて手を打てます。

採用・出店・法人化を勢いで決める

人手が足りないから雇う、良い物件が出たから出店する、といった判断そのものは正しくても、社会保険の負担や消費税、借入の返済計画を織り込まずに動くと、後から資金繰りを圧迫します。防ぐには、実行する前に、社会保険料・消費税・借入返済まで織り込んだシミュレーションで「実行後の手取りと資金繰り」を確認することです。

plusC会計事務所の美容室開業サポート

plusC会計事務所の美容室開業サポートの流れ|開業前・開業時・開業後

plusCの開業サポートは、税理士に全部を任せる形ではありません。お客様が本業に集中できるように、開業前・開業時・開業後のフェーズごとに、そのとき必要な部分だけを支えます。

ご相談は、顧問契約のお客様だけでなく、開業前の段階から受け付けています。相談の時期が早いほど、選べる選択肢が多く残っています。例えば、物件の契約前であれば、保健所の基準を踏まえて内装の手戻りを防げます。資金計画を固める前であれば、融資に通りやすい自己資金の準備や、申し込み先の組み立てから支援できます。

開業前|方針と資金を固める

個人か法人か、1人サロン型か店舗拡大型か、あなたの店づくりに合わせて開業の方針を整理します。創業融資が必要なら、事業計画書・資金計画の作成を代行し、金融機関との面談にも同席します。開業・法人化シミュレーション(顧問契約者・契約前提の方は無料)で、個人と法人を数字で比較できます。

開業時|美容室の会計の土台をつくる

技術売上と店販売上、現金とキャッシュレスを分けて記録する「型」を、専用の入力シートとあわせて用意します。会計ソフトの設定や仕訳に悩む必要はありません。美容所の開設届などの許認可(行政書士・ご本人)や会社設立の登記(司法書士)は、提携の専門家と連携して進めます。

開業後|手間は最小、判断はプロに

開業時に作った記録の仕組みを、そのまま日々の運用に引き継ぎます。帳簿の仕上げと答え合わせは月次で弊所が行うため、施術で手が離せなくても帳簿が止まりません。
スタッフ採用・2店舗目・法人化といった判断が必要になったときは、元美容師の代表を含む担当チームで、実行した場合の手取りと資金繰りを数字にしてご提案します。

工程 タイミング お客様 plusC会計事務所
方針・資金 開業前 店づくりの方向性を共有 開業形態の整理・融資書類の作成代行・面談同席
会計の土台 開業時 入力シート導入・技術/店販・現金/キャッシュレスの記録の型づくり
記帳 開業後(日常) シートに記録 仕上げ・答え合わせ
判断 開業後(要所) 相談 採用・出店・法人化・資金繰りの設計

なお、「パソコンが苦手」「記帳もすべて任せたい」という方には、領収書や明細を郵送いただく形の記帳代行にも対応しています。どれだけ弊所に任せていただくかで、料金はかわります。詳しくは料金案内ページをご覧ください。

まとめ:美容室・サロンの開業・資金繰りの無料相談

美容室・サロンの開業・資金繰りの無料相談の案内

美容室の開業には、技術だけでは越えられない準備がセットになっています。資金、手続き、会計、そして開業後の採用や出店です。この準備を、元美容師の代表税理士を含むチームと一緒に進められるのがplusC会計事務所の開業サポートです。

初回相談は無料です。「自己資金いくらで開業できる?」「融資はどのくらい借りられる?」「いつ法人化すべき?」といった具体的な疑問を、あなたの状況に合わせて一緒に整理します。契約を迫るようなことはいたしません。まずはお気軽にご相談ください。
三浦市・三浦半島(横須賀・逗子・葉山)で開業をお考えの方は、三浦市専用サービス紹介ページもあわせてご覧ください。
plusC会計事務所への無料相談はこちら(オンライン可)

記事の監修

plusC会計事務所

代表税理士 平川 太郎

経営とは、ヒト・モノ・カネ・情報を掛け合わせながら価値を生み直し続ける“終わりなきプロジェクト”という考えのもと、企業の持続的な成長を支援。
5つの“+C”(Consulting・Creative・Competition・Cash・Combination)を理念に、経営判断に必要なデータ分析や資金繰り支援、デジタルツールを活用した効率化サポートを行う。

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